不死身で続編なおすすめアニメランキング 7

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの不死身で続編な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月11日の時点で一番の不死身で続編なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.7 1 不死身で続編なアニメランキング1位
劇場版「境界の彼方 I'LL BE HERE 」 未来篇(アニメ映画)

2015年4月25日
★★★★☆ 3.9 (480)
2924人が棚に入れました
最凶の妖夢「境界の彼方」を体内に宿し、半妖として生きてきた神原秋人。そして「境界の彼方」を、唯一倒すことが出来る呪われた血を持つ異界士、栗山未来。世界から嫌われた二人は出会うべくして出会い、次第に惹かれ合っていった。二人で生きる世界を選んだ秋人と未来。戦いも終わり、これからまた普通の日常が始まる、そう思っていたはずなのに…。「境界の彼方」から奇跡的に未来を取り戻すことができ、喜んだのも束の間、その代償なのか未来の記憶は瞬く間になくなってしまった。春になり、新学期を迎えても未来の記憶が戻ることはなかった…。進級し高校三年になった秋人は、未来の幸せを思い、未来を避けるようになっていた。秋人の思いも知らず、惹かれるままに秋人に近づく未来。そんな二人の前に未来を知る人影が。秋人の思いも空しく、未来は再び自分自信と向き合う戦いに赴くことになる。

声優・キャラクター
種田梨沙、KENN、茅原実里、鈴木達央、川澄綾子、松風雅也、渡辺明乃、進藤尚美、山岡ゆり、豊田萌絵

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

境界の彼方の完結編

原作未読。

TVアニメ本編の伏線を回収した作品。
日常パートが少ない分、魅力が半減するが、『全て丸く収まった感』は高評価。

贅沢を言えば、劇場版ではなく第2期としてじっくり見たかったかな?

エンドロール後に必ずほっこりします。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 24
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ライトに完結したテレビ版、シリアスに完結した劇場版

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
劇場版なんで、テレビ版(か劇場版過去編)の視聴が前提になります。

なんか、(半分は褒め言葉として)胃もたれしそうな作品でしたw シリアスな展開+圧倒的に多彩な作画による派手なバトルシーン+声優さんの熱演(絶叫)の連打連打連打。

観るだけでも疲れましたよ(笑) あっ、一応、褒め言葉っすよw

【視聴終了】
{netabare}
誰ですか? 闇落ちした栗山さんを見て「黒髪もアリだな」とか不謹慎なこと考えたのは?「ハイ! 私です!」w

やっぱり、栗山さんは可愛かった♪

映像は、言うまでもなく京アニクオリティで、特に「夜の表現」は自分的アニメ史上No.1だったかも。闇の濃さの違いとか、夜の澄んだ空気感とか、少し密度の高い影の部分とか……ホントに「実物より実物らしい」神作画で、感動しました。

ただ、私が「境界の彼方(テレビ版)」を評価5にしているのは、神作画以上に素晴らしいシナリオとキャラクターに感動したからです。本作は劇場版ということで、テレビ版のように伏線張り巡らしての大どんでん返し、はありませんでしたね(これはしょうがないけど)。

正直、これだったらテレビ版で十分に完結できていたかな~という印象です。

(テレビ版のレビューに書いてますが)劇場版をやるなら、テレビ版の最後の笑顔は良くわからないし、もっと違う形でやれたのでは? それこそ過去編なんて作らずに、未来編二部作で。

まあ、指輪のこととか泉のこととか、テレビ版で回収しきれなかったいくつかの伏線は回収できていたので、そこは良かったです。

そしてやはり劇場版でも美月はモブでしたw 一番好きなキャラなんですけどね(汗) 美月をメインヒロインにしてもアニメ1本作れるほど魅力的なキャラだと思うので、勿体ないというか、贅沢な使い方だと思います。

とはいえ、何をどうイチャモンつけようと、結局は劇場版でも最後の「栗山さんの笑顔+不愉快です」で全部許しちゃうんですけどねw

ズルい作品です、不愉快です(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 21

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

(栗山)未来編

視聴理由 未来編なのか

視聴前 あんなラストされたら気になってショーがない

視聴後 涙

この話は「境界の彼方」の後の話
ジャンルは変わらずラブコメ・妖怪・バトル
本編の未来編です。過去未来の未来であって栗山未来編では...ない...はず?
(ここからスーパー勝手に想像モード)
「未来とは過去と向き合った結果の可能性」と誰かがいってました。栗山未来は過去を踏まえた神原秋人の可能性なのではないでしょうか。自身の過去を背負ってきた栗山さんは秋人君の未来になり得たのでしょう。しかし、今作では秋人君の可能性は感じられませんでした。それは過去が無いからなのではないでしょうか。現在だけでは何も出来ない。過去が無ければ未来もない。そのようなことを勝手に学ばせて頂きました。
内容は素晴らしかったです。序盤の掴みは良く、中盤の盛り上がりや戦闘シーンでの迫力は臨場感と共に、終盤のオチや感動シーンはウルっときました。構成が素晴らしいですね。1秒たりとも無駄な時間はありませんでした。

作画はやはり素晴らしく、戦闘シーンやラストシーンなどは特に良かったです。感激しました。
主題歌は本編と同じく菊田大介さん畑亜貴さん茅原実里さんの名曲コンビによる「会いたかった空」良曲

総評 本編みたら未来も見やがれ!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18

73.2 2 不死身で続編なアニメランキング2位
七つの大罪 戒めの復活(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (316)
1906人が棚に入れました
いまだ人と、ひとならざるものの世界が、分かれてはいなかった時代。

ヘンドリクセンとドレファスの二大聖騎士長の支配から王国を奪還した<七つの大罪>とエリザベス、ホーク。
王国誕生祭も無事に終わり、リオネス王国にようやく平和が訪れた。

だが、次なる脅威の予兆は確実に生まれつつあった――

声優・キャラクター
梶裕貴、雨宮天、久野美咲、悠木碧、鈴木達央、福山潤、髙木裕平、坂本真綾、杉田智和、宮野真守、木村良平、櫻井孝宏、内田夕夜、小西克幸、佐藤利奈、東地宏樹、岩崎ひろし、M・A・O、小野大輔、小林裕介、津田健次郎、高垣彩陽、遊佐浩二
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

まあ、こういう展開になるよね・・・。

原作未読。最終話まで視聴。

第1期のラスボス・ヘンドリクセンが、第1期で死んだはずのドレファスに・・・。
なかなか、衝撃的な形で物語が始まります。

個性豊かな『七つの大罪』組は早々に{netabare}バンとキングが別行動。
ゴーレムはディアンヌの怒りを買っちゃったり・・・。{/netabare}
単なる仲良しパーティー出ないところが七つの大罪の魅力。

ここまでは良いとして・・・。

強敵が現れる→負ける→パワーアップ→強敵を倒す
どうしても、こういう展開になってしまうのが、この手の作品の弱点。
残念ながら、第2期はこういう展開に陥っちゃっています。

メリオダスとリズとエリザベスの話とか・・・。
バンに対するジェリコの思いとか・・・。

本編に並行して様々な物語が展開されていて、視聴者を飽きさせない構成は良かったと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 19

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

作家性を殺した原作者

鈴木央さんは知る人ぞ知るベテランマンガ家で、集英社のゴルフ漫画「ライジングインパクト」でデビューを果たして20年以上経つ。しかしながら同社でも人気のあるマンガ家だったかといえば、ワンピースやハンターハンター、NARUTOはおろか、スポーツものでも当時のテニスの王子様ほどではなく、ジャンプを引退し、後に小学館で小出しに漫画を描いていたものの当たらず、ダメ元で講談社に移り、恐らくは編集の言うとおりに漫画を描いたら大ヒットしたという苦渋の作家である。

アニメ監督で言うと新海誠のようなものだ。

なので正直言って僕みたいにジャンプの頃から読んでた人間にとってこの「七つの大罪」はいかにも漫画を当てるために描いた大雑把な印象でしかなく、味付けの薄く深みのない作品に思えてならない。

おそらく本人も描きたい内容では決してないと思う。読者が読みたいものではあるだろうが。。皮肉な話である

僕は鈴木央さんといえば「金剛番長」が結構好きでした。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 13

37111 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

安定しているが、強さのインフレと数値化はいただけない。

1話視聴後感想と今後の期待度
一言コメント:2期なんで。1期は大変面白かったです。強さを数値にするのはちょっと。。。
期待度:★★★★

エスカノール強すぎワロた。

全体的に面白いですよ。王道のバトルアニメです。
1期から見てください。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 12

65.7 3 不死身で続編なアニメランキング3位
棺姫のチャイカ AVENGING BATTLE(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (607)
3227人が棚に入れました
航天要塞ソアラでの戦いから1ヶ月後、亡き父・禁断皇帝の遺体を求め、チャイカ、そしてトールとアカリ、フレドリカの一行は旅を続けていた。
次なる遺体の所持者は、皇帝を討伐した八英雄のひとり、クローディア・ダッジ。
彼女は優秀な魔法師(ルビ:ウィザード)であったが、いまや広大な葡萄園とワイナリーを経営する女主人となっていた。遺体をかけて勝負を挑むチャイカだったが、その圧倒的な実力差に、なすすべもなく完敗。
「完璧なる敗北…」落ち込むチャイカに、クローディアから意外な提案が……!?

声優・キャラクター
安済知佳、間島淳司、原優子、斎藤千和、佐藤健輔、野水伊織、幸田夢波、森嶋秀太、山本和臣、藏合紗恵子、勝沼紀義、ブリドカットセーラ恵美、金尾哲夫、大空直美、村瀬歩、櫻井孝宏

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

全10話モノタリナイ(´・_・`)

「ふと眉」「カタコト」ヒロイン・チャイカが
棺を背負って戻ってきましたねw
2014年春に放送されたファンタジー作品の続編。
2期にあたる作品です。
全10話。


1期からの順道な続編に当たるストーリー。
コメディありの前作から一転、ラストまで
シリアス展開が続くのがこの2期の特徴かと。
話の本筋、キャラの魅力等掴む為には
やはり1期からの視聴がオススメですかね。

10話という短い話数でしっかりと
まとめたという印象を受けた反面
駆け足感も否めなかったですね(´∀`;)
物足りなさが残ったのも事実です。

1期では明かされなかった最大の謎
チャイカの正体、存在理由が描かれます。
チャイカの奪われた悲しい記憶、そして運命。
この辺りは重要な核心部分だけあって
より丁寧に作られていると思います。

バトルシーンはスピード感、迫力ともに
前作同様のレベルの高い仕上がり。
なので、作画や声優陣などは前作と同等の評価。


全体的に遊び、余裕が感じられず
1期で見られたチャイカの可愛さは半減。
物語の性質上、仕方ないとしても
ふと眉、カタコトファンとしては残念無念w
物足りないぜ(/´Д`)/

1、2期通期でまとまった物語になっていると
思います。
まだ観てないという方には1、2期全22話を
連続での視聴がオススメです(・∀・)/″




《キャスト》

チャイカ・トラバント(CV.安済知佳)
トール・アキュラ(CV.間島淳司)
アカリ・アキュラ(CV.原優子)
フレドリカ(CV.斎藤千和)
チャイカ・ボフダーン(CV.藏合紗恵子)
チャイカ・カズマ(CV.丹下桜)
レイラ(CV.牧野由依)
アルベリック・ジレット(CV.細谷佳正)
ニコライ・アフトトル(CV.佐藤健輔)
ヴィヴィ・ホロパイネン(CV.野水伊織)
ズィータ・ブルザスコ(CV.幸田夢波)
マテウス・キャラウェイ(CV.森嶋秀太)
レオナルド・ストーラ(CV.山本和臣)
ギイ(CV.村瀬歩)



《主題歌》

OP
『漆黒を塗りつぶせ』/野水いおり
ED
『ワタシハオマエノナカニイル』/Coffin princess


【2015 02/28 レビュー投稿】

投稿 : 2024/11/09
♥ : 57

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

チャイカ、いっぱい。

チャイカ・トール・アカリ・フレドリカの四人組。
遺体探索継続中。
チャイカ、成長、顕著。
呪文詠唱、短縮、実用的。

アカリ、真面目な冗談、不十分。
その分、バトル、大半。
戦闘シーン、満載。
スピード感、緊張感、いっぱい。
手に汗握る展開、極めて緊迫。

チャイカ、複数存在。
1期、白チャイカ、赤チャイカ・青チャイカ。
2期、半チャイカ、黒チャイカ、双子チャイカ。
最終話、チャイカ、いっぱい。
どのチャイカ、何チャイカ?

ラスト、衝撃の結末?
否定、ややあっさり、残念。
その分、スッキリ。
さらなる延長、推奨。
ウィ、喜劇調OVA、私、所望。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 49
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

出来事 あった とても大事、心残り 肯定、疑問 解決 感謝 心から、うぃ

原作未読 全10話

棺姫のチャイカの2期です。1期(全12話)から観ることをオススメします。

戦乱の世、元凶である魔法帝国「ガズ帝国」のガズ皇帝が8人の英雄に打ち倒されて戦乱が終息なり平和な世となった世界。自称ガズ皇帝の娘というチャイカ・トラバントとサバターであるトール・アキュラ、アカリ・アキュラ兄妹、後で仲間になるフレドリカと共にその英雄が持ち帰ったとされるガズ皇帝の遺体を探すために旅をするバトルファンタジーです。

10話と短いので、果たして伏線が無事回収して終わるのか不安でしたが、きちんと終わっていて良かったです。

短いので仕方がありませんが、終盤は駆け足状態だったのでもう少し丁寧に余韻が残ると良かったですね~{netabare}(全部終わった後のお話がエンドロールだけではなくてもっと観たかったですね){/netabare}

バトルは結構アッサリなのでそれほどではないですが、危機をみんなで乗り越えるところが面白かったです。

気まぐれなフレドリカがお気に入りですw{netabare}(不死身なところもw){/netabare}

これから視聴される方は、1期と2期を一気に観る方が良いかもしれませんね。

OP・EDは1期と同じくOPは野水いおりさん、EDはチャイカトリオが歌ってます。

最後に、トールの{netabare}「我は鋼なり。鋼故に怯まず、鋼故に惑わず。一度敵に会おうては、一切合切の躊躇なく、これを討ち滅ぼす凶器なり。」{/netabare}セリフが好きでしたw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 37

81.3 4 不死身で続編なアニメランキング4位
メイドインアビス 烈日の黄金郷(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★★ 4.1 (432)
1630人が棚に入れました
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。 どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。 「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。 そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていった。 アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。 ある日、母・ライザの白笛が発見されたことをきっかけに、アビスの奥深くへ潜ることを決意するリコ。 リコに拾われた記憶喪失のロボット・レグも自分の記憶を探しに一緒に行くことを決意する。 深界四層でタマウガチの毒に苦しむリコ。 リコを救ったのは成れ果てのナナチだった。 ナナチを仲間に加え、ボンドルドの待つ深界五層へと三人は冒険を進める。 そこで、出会ったプルシュカと名乗る女の子は、ボンドルドに育てられ外界を知らずにいた。 リコの冒険話に夢中になり一緒に冒険に行きたいと願うが、あえなくボンドルドの実験に利用されてしまう。 しかし、プルシュカは形を変えリコの白笛となり、一同は深界六層「還らずの都」へと進む。 そこには、成れ果てが独自の価値観を持って生活している「成れ果ての村」が存在していた。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

リコさん隊

キネマシトラス制作。

探窟家の少女リコは、レグ、ナナチと共に、
秘境にあるアビスの深淵を目指し冒険を続ける。
深界五層にある絶界の祭壇の球体へ入り、
六層へと向かう。そこは還らず都と呼ばれていた。

物語は黄金郷を求めて旅をする、
{netabare}決死隊ガンジャの少女から展開されていく。{/netabare}

映像、音楽、構成、とても魅了される物語だ。

奈落の底への挑戦に鼓動は高まり、
超常の遺物、この世ならざる景色、呪い、
また新しい絶望が始まろうとしている。

7話視聴追記。
{netabare}ヴエコが語る決死隊ガンジャの回想、
そして成れ果て村の忌むべき成り立ち。
人の欲望の限りのなさに心が揺さぶられる。 {/netabare}

そこまでして得るものはあるのかと、
救いのない苦悶、あまりに不愉快である。

最終話視聴追記。
{netabare}イルミューイとその家族の物語である。
それは成れ果ての姫ファプタが継いだ、
喰われ冒涜された者たちの復讐劇である。
ファプタが生に価値を見出した時、
ヴエコは思い出とともに土へと還るのです。{/netabare}

奈落を目指すには、あまりにも試練が多い。
それでも冒険者は新たな旅を続けるのでしょう。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 44
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

成れ果てたち

アニメーション制作:キネマシトラス、
監督:小島正幸、副監督:垪和等、
シリーズ構成・脚本:倉田英之、
キャラクターデザイン:黄瀬和哉、黒田結花、
音楽:Kevin Penkin、原作:つくしあきひと

アビスに下りることは、
中世ヨーロッパにおける登山のようなものかもしれない。
かつて、ヨーロッパにおける山は、悪魔の棲み家だった。
人間が足を踏み入れる場所ではなかったのだ。
これは山を「神」として崇めた日本人との大きな違いだ。

例えば、スイスアルプスの玄関口、グリンデルワルトという村について
18世紀の書物には、こう記されている。
<地獄のような永久の闇の立ちこめている谷間で、
寒さは身を切るばかり、そして底知れぬ水たまりのある、
恐ろしい食肉鳥の飛んでいる場所>
どこか、アビスの情景と似ていないだろうか。
人間の未知の場所に対する畏怖が込められている。

しかし、そんなものを飛び越えていく人々もいる。
山に登った記録は紀元前からあったが、
継続して登り、きちんと紹介したのは、
近代博物学の開祖とされるスイスのゲスナーが有名だ。
趣味で山に登り、植物や景観を楽しんだという。
16世紀にピラトゥス山に挑戦して登山記を上梓。
それが一般に広まると、次第に多くの人々が
未知の山に挑戦するようになっていった。

冒険者はいつの時代にもいた。
しかし、登山が幅広く知られ、盛んになったのは、
近代の19世紀になってからで、
その頃になると標高の高い山も
次々と登頂されることになった。
そして登山はどんどん先鋭化していく。
ガイドを付けずに単独で岩壁や氷壁に登る時代もあった。
より難しい場所、より人が入り込めないような場所に
何かを求めて挑戦し、多くの人が死んでいった。
なかでも不可能といわれたのが
先述したグリンデルワルトの近くにある
アイガーという山の北壁だった。

アイガーの北壁は凍てついた氷に覆われている難関。
天気が最高の場合以外、条件は最悪。
落石や雪崩が絶えず起こり、
冷たい突風、あられなどが降らないことのほうが珍しかったという。
万年雪と万年氷が岩の溝や裂け目から
四方八方に張り巡らされていた。
その情景から「蜘蛛」と呼ばれた最難関は、
登山者の行く手を大きく阻んでいたが、
登攀しようとする人は後を絶たなかった。
多くの犠牲者を出し続けたため、
国から登攀禁止というお触れも出たという。
ハインリッヒ・ハラーたち一行が登頂に成功した様子は、
著書『白い蜘蛛』で詳細に記されているので、
ご興味のある方は読んでみて欲しい。

そんなことを思いながら、この作品を観ていて、
栗城史多のことも頭に浮かんだ。
彼とは1度、話をしたことがあり、
未知のことに目を輝かせて反応する気のいい人だった。
エベレスト登山に何度も挑戦しては失敗し、
凍傷で指を9本失ってもなお挑み続けたが、
最後には35歳の若さで命を落とした。

最近、友人の付き合いで時おり登山をする。
お陰で富士山も天気の良いタイミングに訪れることができた。
1日で登って下山するスケジュールだったこともあり、
8合目の途中あたりから、高山病を経験して、
(アビスでいうところの「上昇負荷」のようなもの)
少しペースを落としたが、何とか山頂まで到達。
山頂では高山病も快復し、
火口を1周することもできた。
登山自体は、私にとってスポーツをしているような感覚だが、
友人と一緒に行って感じるのは、
登山者の心は、一般人とは、かなり違うのではないかということだった。

山に登っていると否応なしに危険な場所に遭遇する。
「死」を意識せざるを得ないことが多々ある。
ところが、登山者にとっては、そういう意識が薄まっている。
もしくは、そういう危険を乗り超えて、
体験する空気感や目にする壮大な景観などに
何かを賭けてまでも辿り着きたいと思っている。
個人的には危険な場所には行きたくないが、
彼らは難しい場所に挑戦したいと思ってしまう。
冬山の挑戦など、その最たるものだろう。

主人公のリコは、行方不明の母を追って
幼いながらにアビスに挑戦するが、
その道中で、真実に直面する。
下層に行くに従って、欲望のようなものが
直接体に作用して、人間性を失ってしまうことが
あることを知る。
いわゆる「成れ果て」になってしまう。
その現実を目の当たりにしても、
大怪我を負っても、彼女は怯まずに先に進もうとする。

こういう感覚は、登山者の精神性を
反映しているのではないかと想像する。
私などは、「なぜ山に登らなければならないのか?」と
思ってしまう。その人を形作っている
価値観のようなものが全く違うのだろう。
この作品でも「価値」というのが
ひとつの重要なキーワードとなっていて、
作品を読み解く鍵となっている。

1作目の後半や映画などを観ていると、
自然と関わる人の営み、その罪深さを
表現しているようにも思える。
そして今回の2期は、6層に存在する
成れ果て村とその住民の話でまとめられている。

{netabare}この成れ果て村の住人である「ガンジャ隊」は、
登山者の精神性とは少し違っている。
彼らは、故郷から捨てられた人々。
何らかの理由で故郷から見放された人の集まりだった。
そんな彼らが、自分たちの居場所としての「黄金郷」を目指す。{/netabare}

ワズキャンは「望郷」と言った。
ただし、それは「故郷を想う気持ち」を意味しない。
「どんなに求めても得られない憧れの気持ち」だという。
ヴエコにとっては、イルミューイの存在だった。

成れ果て村の真実。
人間の欲望が自身を別のものに変えてしまう。
そして、世界までを変化させる。
激烈な想いや悲しみが広がらなければ、
人は欲するものを手に入れることができないのか。
欲望や価値観の先にあるもの。
この作品は、ひとつの答えに辿り着けるのだろうか。
(2022年11月5日初投稿)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 40
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

想いは驚異の錬金術

【物語 4.5点】
深界六層“成れ果て村”滞在記を描く。
冒険記としては停滞していることにもなりますが、中弛み感は微塵もないです。
約150年前に成れ果て村が出来たいきさつなど、アビスの大穴と探窟家が積み重ねて来た業が、
文字通り忌憚なく、グロも部位欠損も自重せず、情け容赦なく語られることで、
アビスの最深部を前に、物語はますます重厚化。


↓以下、道中あまりの凄惨さに取り乱して書いた長文感想。

【7-8話感想】あまりの地獄に人間やめたくなる

{netabare}
引き続き原作未読で視聴中。
既読組から、2期はもっと地獄になるだろうとは聞いてはいました。
ただ私も視聴者として、1期で折るは、劇場版で溢すは、
あれだけの惨状を乗り越えて来たなら流石に慣れるだろう。
飯時の視聴だけ避けとけば大丈夫と楽観視していましたが、とんでもありませんでした。

序盤の展開から黄金郷“決死隊”の食糧事情逼迫により人食くらいはあるかな?
とは思っていたので、その辺りを警戒して重点的に想像をたくましくしていましたが、
7~8話で語られた「成れ果て村」の成り立ちに関するエピソードは、
ガードの上から、良心をすり潰す勢いで呵責してくる衝撃。

すなわち(※核心的ネタバレ&グロ注意)
{netabare}・決死隊が飲める水は、水に擬態して産卵する宿主を探す原生生物「水もどき」のみ。飲んでも死ぬし、飲まなくても死ぬ。
・遺物「欲望の揺籃」により、1日1体、1日で死んでしまう奇形の“赤ちゃん”を生み続けるように“成れ果てた”少女。
・「水もどき」の症状を抑えるには、“母親”が泣き叫ぶのも構わずに、“赤ちゃん”を強奪し、食し続ける他ない。{/netabare}

7話、8話に関しては、視聴後、何で俺はこれを目撃して狂うことができないのだろう?
などと自問して、放心している内に数十分経過するという有様でした。
お茶でも飲んで落ち着きたい所ですが、
{netabare}あの内容では「水もどき」を思い出すので水を飲むことすら憚られます。{/netabare}


ただ、悲惨なだけでなく、価値観を揺さぶられるという意味で有意義な体験でもありました。

{netabare}私は神、原罪、救世主を夢想し、信じるものは救われると説く信仰など、
真理に目を背ける愚かしい行為だと思っていますが、
あの極限状況なら宗教も有用だと思います。と言うより信じなければ狂死あるのみです。

またワズキャンみたいに組織のために飄々と心をなくせる人間など、
私は組織の犬、歯車の慣れ果てと軽蔑しがちですが、
あの難局を乗り越えるにはベラフみたいに理性を捨てずに狂ってしまうリーダーでは生き残れません。
(にしても、ワズキャン、“新生児”をザクザク調理するのはヤバすぎでしょ(泣)){/netabare}


この先もタフな視聴が続くのでしょうが、
裁きでも何でも良いので、「成れ果て村」の彼らにも少しは救済があることを祈ります。{/netabare}


生と死、光と闇、願望と呪い。
表裏一体性にも着目し咀嚼された言葉の洗練度も相変わらず。

初回、ベラフの美と眼差しについての考察からして深さが違います。
その後、語られていく、価値とか、望郷とか、黄金とか。
とにかく熟語一発、一発が重た過ぎて悶えます。

ラストの1時間スペシャルで私が感極まったのは1期同様。
が、2期の感動は、深淵で真の価値や黄金、愛について、
真理の一端を垣間見せられた故の昂りだったように思います。


【作画 5.0点】
アニメーション制作・キネマシトラス

圧倒的な背景美術によるアビスの絶景に加え、
総勢195体の成れ果て村の住民をデザインし再現した集落のワラワラ感は壮観。
マジカジャさんの“速身体”などの形態変化もバッチリです♪

新たなるモフモフ・ファプタの毛並みも触り心地が良さそうで、
モフモフには見境がないレグも楽しげ?ですw

で、{netabare}その毛並みを躊躇なく血に染め、成れ果て村住民を虐殺、捕食する。{/netabare}
ゆるキャラだろうが、モフモフだろうが、表現の踏み込みには迷いがありません。

原材料不明な村の飯テロも度し難かったのですが、
私がトラウマだったのは、{netabare}その料理に当って、腹を下したリコが利用した
触手がトイレットペーパー替わりの公衆?便所。
平然と用を足すリコの探窟家スピリッツが私には分かりませんw{/netabare}


【キャラ 4.5点】
かつて黄金郷を目指し大穴に挑んだ決死隊「ガンジャ」

如何にもリーダー気質なベラフ。→{netabare}極限状況で正気を失う有事には向かない性格。{/netabare}
飄々としているが“予言”が当たるワズキャン。→{netabare}極限状況でも怖いくらい冷静な有事のリーダー。{/netabare}
瞳も性格も暗いだけのように見えるヴエコ。→{netabare}終わってみれば“母性”を持ち闇の中に光を見出し人間であり続けた彼女が最重要人物だった。{/netabare}

“三賢”を成した3人が地獄を経て立ち位置が変わっていく様も示唆的でした。

“価値”を取引材料に成り立つ成れ果て村の経済・社会。
価値に対する執着から、この村の狂気性が滲み出ます。

そして、価値のくびきに囚われたナナチにも試練が。
ナナチは、今回もモフモフで、{netabare}終盤見せた新スタイル{/netabare}もカッコよかったです。
エンドカードで何度強行指名されようと、『ポプテピ』にナナチは絶対に渡しませんw


【声優 4.5点】
ただただ、久野 美咲さんの演技が凄まじかったです。
成れ果て村が積み重ねて来た因縁と愛憎を全身全霊で表現した彼女こそが、
本作のと言うより本年のMVP声優で良いと思うそす。

対照的に淡々とした演技で背筋が凍ったのがワズキャン役の平田 広明さん。
平坦なボイスと言えばマジカジャ役の後藤 ヒロキさんも掴みどころのない独特の味わい。

そんな中、人情味溢れる食堂のおっかさんボイスを提供したムーギィ役の斉藤 貴美子さんと、
「まあああ~」の声色の変化で喜怒哀楽を伝えたマァァさん役の市ノ 瀬加那さんが癒やし。


【音楽 4.5点】
劇伴担当は1期以来のケビン・ペンキン氏。
痛切な弦楽の調べと清らかなコーラスをアレンジして、
美と狂気が一体となったアビスの世界観を好表現する手腕は変わらず。
2期になってどうか?という迷いなど一撃で吹き飛ばす、
壮大な挿入歌「GRAVITY」は火葬砲クラスの威力。

OP主題歌は安月名 莉子「かたち」
よくある自己模索型のアップテンポソング。
が、もはや原型を留めていない成れ果て村の住民を鑑みるとタイトル含めて歌詞世界は重量化。

ED主題歌はMYTH & ROID「Endless Embrace」
中盤以降に真意が明かされると心に染みてくるスルメ曲。
ケビン・ペンキン氏の心を掻き毟るようなストリングスと、
KIHOWの中低音に沈降していくボーカルの化学反応は劇場版『~深き魂の黎明』EDに続き2回目ですが、
本作でより融合度、完成度がアップした印象。


【感想】
“母子の愛”の重要性が改めて強調されたエピソードだったと思います。
そう言えば、1期にて、オーゼンはアビスの奥底でライザがリコを産み落とした時は死産だったと語っていますが、
生死をも超越する奇跡と引き換えにアビスは何をもたらしたのか?
そもそも“アビスの呪い”とは何らかの願望の結果なのだろうか?
卵が先か、鶏が先か?欲望が先か、揺籃(ようらん)が先か?
想像するだに恐ろしいですが、ここまで来たからには深淵を覗かない訳にはいかない。
蛮勇も私の中に確かにあるので、続きのアニメ化を慄きながら待望します。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 40

67.8 5 不死身で続編なアニメランキング5位
邪神ちゃんドロップキックX(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (144)
459人が棚に入れました
2018年にTVアニメ第1期が放送され、2020年より第2期が放送。2020年10月、アニメ第3期に向けたクラウドファンディングを開始し、目標金額を2日間で2000万円の目標を達成し製作を決定した。 クラウドファンディング、ふるさと納税など既存のアニメビジネスの枠内にとらわれないコラボを積極的に行う異色のIPとして注目されている。

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

作品愛と遊び心満載のギャグアニメ

【紹介】
これは3期ですが、ギャグアニメなのでいきなり見ても楽しさは伝わるかな?
今期はふるさと納税で目標金額がたまったらその町をテーマにした話を制作するという取組を混ぜつつ制作されました
YouTube公式チャンネルでの悪ふざけ・・・じゃなくてファンサービスなど全力で盛り上げようとする製作陣の熱意がすごくて愛にあふれた作品

【感想】
ストーリーは特に見どころはないけど安定して面白いギャグアニメ、私はすごく好きです!
ご当地回はやっぱり自治体に気を使っているのかいつもの勢いが少し落ちてる感じはしましたが、それでもやっぱり面白くて
定期的に見たくなるファンに愛されるアニメだと思ってます

不条理系のファンタジーギャグアニメで一期からずっと同じ調子なのにマンネリ感がなくて賑やかで楽しい!
いつも遊び心にあふれていて作品愛が感じられて、制作チームに恵まれた幸せな作品だと思います

ずっと邪神ちゃん達を見ていたいので4期制作待ってます!

【キャラクター】
イチオシは邪神ちゃん
いつもゆりねに制裁されて痛い目に合う邪神ちゃんのしゅんとしてる姿がたまらなく可愛い

他にはいつもかわいそうなぺこら様と遊佐浩二が好きです!
どっちの遊佐浩二かって? もちろんどっちもです!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

さすらいの邪神ちゃん

漫画が原作の『邪神ちゃんドロップキック』アニメ3期目です。

花園ゆりねに召喚された悪魔である邪神ちゃんと、その他の悪魔や天使などが登場する人外キャラ日常系作品です。

ギャグ的な描写で流されていますが、不死身の邪神ちゃんは作中でしょっちゅう切り刻まれたりすり潰されたり、単なる流血どころではすまない大変な目にあっているので、そういうのが苦手な向きにはお勧めはできないです。

また死にかけるのは邪神ちゃんくらいではあるのですが、ブラックバイトや貧困による空腹に苦しむぺこらもかわいそうといえばかわいそうなので、そういうのが苦手な人もダメかもしれないです。

なお、アニメオリジナル要素としてはこの3期での初音ミクとのコラボがあります。原作にはミクは出てきません…。

2期目の'(ダッシュ)だの3期目のXだのはゲームのストリートファイターシリーズが元ネタなんでしょうか。ちなみにテレビ放送中のCMでも言っていた通り今年2022年は原作漫画連載開始(2012年4月開始)から10周年にあたるそうです。

召喚の経緯やなんで邪神ちゃんが魔界に還っていないのかなどの事情は前々作や前作を観ていなくても今作中でも説明されるので、まあ今作から観るというのもアリといえばアリかもしれないです。

私が原作を読み始めたのはアニメ1作目開始(2018年7月)の頃からです。


さて、「さすらいの邪神ちゃん」ですが、2期目の千歳編に引き続き地方自治体とのコラボ企画として、第6~9話の計4話は日本各地での旅行編となっています。制作資金獲得の関係などあったのかもしれませんが、アニメとして見るとこの4話は他の回に比べて低調で本作のストーリーの評価を下げる結果になっています。

2期目ではキョンシーのキョンキョンとランラン、そして千歳編SPでは神リエール様が追加キャラとして登場していますが、この3期目では邪神ちゃんの魔界時代の恩師ペルセポネ、吸血鬼アトレとエキュートが新規のキャラクターとして登場します。

キャラが増えるにつれて各キャラに割り当てられる尺が減っていく宿命にあり、キャラによっては目に見えて登場回数が減ってきています。ただ、なんとなくですがメデューサはアニメスタッフに、そして金蔓として邪神ちゃんにも愛されているので登場回数は多めになっている気はしますね。

原作からしてブラックなところは多々あるので、どうしよもなく本作は合わないという人はそれなりの数はいそうです。

ただ、私は4期目があってもおそらく観るとは思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 16

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

味方を認識し、振り切ってきたのかも・・・。

小耳に挟んだところによると、クラウドファンディングで資金を調達し、製作をされたそうで・・・。

私は、そこまでの思い入れが無かったもので・・・、出来上がったものを見させてもらうだけですので、少々申し訳ない気持ちもしたり、しなかったりですのw


さて相変わらずの邪神ちゃんのクズっぷりは言うまでもないが、大分キャラ数のインフレも進んできてはいるのに、ちゃんと見れているのは頑張っているなーと思って観ました。


内容はあるようで無いようで・・・。


ナンセンスでブラックでスラプスティックでメンヘラで可愛くて面白くてちょっと不快でやや愉快でクズでゲスで観ていてイタイくて少し苦しくてゴスロリで世の中の世知が無さが実感できて人のあったかさもやんわり感じられることもあったり無かったりでキャラが立っていてキャラのタレントが豊富でそしてたまにイライラして病みや闇を醸し出しつつもムラや無駄をたっぷりと内包しドロップキックかましたくなる様な混沌とした作品でした。
(あえて混沌さを文章で表現してみましたw)



相変わらず、私的には若干、好みに合わない表現、不快な表現は多々あるものの、そんな私の好みに合った作品がそうそう作られるわけもなく、資金も出していない人間の希望を誰が叶えてくれるか、という当たり前の現実。

「嫌なら見なければいいんだし」というある意味真実のパワーワードをちゃんと心得ている私は、自分のモノサシで視聴をしていましたw。


ただ、今作は今までの2作品よりは少しマイルドになっていたかな、と言う所感も持ちました。


前述したように、キャラのタレントは大変豊富で、好き嫌いはあるかもしれませんし、昨今「正義の味方」からウダウダ言われそうなキライはあるのですが、かわいらしく観ていて楽しいキャラも多くいます。
何なら邪神ちゃんだって、ちゃんとポイントポイントでは可愛らしく見えたり、美しく見えたり、綺麗に見えたりするんですw。


皆さんの感想を拝見していると、今作の旅行回的な部分をあまり楽しく感じなかったという方の方が多そうな気配でしたが、私的には割と楽しかった気がしました。
ただ、初音ミクとのコラボはあまり効果的では無かったとは思いました(※個人の感想です)


あとは・・・これも前述しましたが、イタイ系は少しマイルドにはなりましたが、ブラック的な部分は相変わらずの様でw。


クラウドファンディングで作品の資金を調達できた≒「ファンがいる、味方がいる」と言う成功体験、実感は「観たい人がいるんだから、観たい人の為に」というエネルギーやモチベーション、そして自信につながりそうです。
これは、大きな力にはなりそうですよね。


ただw邪神ちゃんのようなタイプの作品は、この味方の力を基に暴走、突っ走る可能性も捨てきれないかもですねw。


無理矢理見せられるような事でもない限りは、映像作品は「嫌なら見るな」がある意味真実です。

「俺らが作った作品が嫌なら見なければいーじゃーん、俺らは応援してくれる人がいるから作っているんですけどーーー何かぁありますぅ^_^」的なw驕りというか独善と言うか。

まぁ、私個人としては、ギリギリまで突っ走って、振り切れ具合を観てみたい気もするのですが・・・
そんな気にもさせてくれるぐらいの混沌とした魅力を持つ作品なのかもしれせん。

実際は世の中そう簡単なものでは無いですけどね。
ちゃんとした大人な皆さんがいろいろ調整して形にしているのでしょうから。


個人的にはですが、せっかくいいキャラクタをそろえているのですから、キャラが活き活きとした楽しい作品にして欲しいと、金は出さないが口は出すw的な視聴者の甘々な感想で終わりたいと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 14

67.6 6 不死身で続編なアニメランキング6位
蒼穹のファフナー EXODUS(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (401)
2175人が棚に入れました
あなたは、そこにいますか?

西暦2150年。遠い宇宙から来たシリコン型生命体・フェストゥムとの戦いは、新たな局面を迎えていた。

第一次蒼穹作戦で砕かれた北極ミールは、その欠片を世界中にまき散らした。

それらはやがて、独立したミールとして、個別の活動を始めた。
大半のミールは人類への憎しみを抱き、戦いを挑んできたが、一部のフェストゥムは人類との共生を選択した。

同じ思想を持つ者は、人類のなかにも存在した。彼らは人間であり、フェストゥムでもあった。その存在が戦局を混乱させ、より多くの憎しみを生んだ。

戦いはもう、人類対フェストゥムという単純な構図では語れなくなっていた。

そんななか、竜宮島だけは戦いの表舞台から姿を消し、沈黙を守っていた。2年前の来主 操との邂逅で、島はミールと対話する手段を手に入れた。それは島に、可能性をもたらした。アルヴィスの子たちは、戦いの準備を整えながら、敵を理解する術を模索していた。

そして、今また、島に更なる進化がもたらされそうとしていた。フェストゥムの言語を解する少女と、フェストゥムに守られた少女。

二人が出会う時、新たな世界の扉が開く…。


声優・キャラクター
喜安浩平、石井真、松本まりか、佐々木望、福圓美里、新井里美、白石稔、白石涼子、梶裕貴、島﨑信長、小野賢章、石川由依、田中正彦、土師孝也、篠原恵美、葛城七穂、小林沙苗、石川静、高瀬右光、ゆかな、諸星すみれ、てらそままさき、遠藤綾、小松美智子、京田尚子、大友龍三郎、置鮎龍太郎、中村悠一、岡本信彦、森田成一、潘めぐみ、宇乃音亜季、佐々木りお、鈴木達央、浅倉杏美、世戸さおり

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「あなたはそこにいますか・・・」って、あれっ・・・2クールの放送じゃありませんでしたっけ^^;?

この作品は蒼穹のファフナーの2期目に相当する作品です。
1期と2期の間に、以下の作品が制作されています。
・RIGHT OF LEFT(1期の前日談)
・HEAVEN AND EARTH(1期の後日談)
1期を未視聴の方は、物語に繋がりがあるので1期からの視聴をお薦めします。
1期と2期の間に制作された2作は見なくても2期の物語にはついていけますが、視聴しているとこの世界感の奥行を感じることができるように思います。
1期も相当涙した作品でしたが、例えばRIGHT OF LEFT・・・OVA1話なのですが、涙腺に相当ダメージを与える作品に仕上がっていました。
これらを含め、この「蒼穹のファフナー」シリーズは私のお気に入りの作品なので、この2期も視聴を楽しみにしていました。

ファフナーは搭乗による副作用があるのでずっと登場できる機体ではありません。
なので、2期では1期で最前線で闘っていたパイロットの多くは引退し、ファフナー乗りは次の世代に遷っていました。今でも現役パイロットを続けているのは遠見 真矢だけで、真壁 一騎は喫茶店、皆城 総士は研究、カノンはファフナーの整備、と竜宮島で皆それぞれの道を歩もうとしていました。

不定期でフェストゥムは襲ってくるものの、島の防御と迎撃態勢はしっかりしていますし、ファフナーのパイロットも高い適正値に裏付けられた良い仕事のお陰で島は守られています。
それに研究の成果でパイロットへの負担も軽減している・・・島全体が優しい空気に包まれている感じです。
欝作品と言われるだけあってこれまで沢山の悲しい出来事が続いたので、この平和的な日常がとても心地良いと思っていましたが・・・やはりそれも束の間でした。

新たなミールの到来によって世界のバランスが崩壊する懸念があることを島の人たちは知ることになるのです。
万が一、新たなミールを味方にできないと人類は地球上で生きる場所を失うことになる・・・
それを回避するにはミールと対話できる存在が必要不可欠で、それに協力するには対話のできる日野美羽を人類軍に同行させなければならない・・・
人類軍はかつて何度も竜宮島を襲ってきた存在です。
竜宮島は人類軍に判断を迫られ・・・物語が動いていきます。

2期を視聴して最初に安心したのが、この作品の中で脈々と流れているこの作品独自の欝的雰囲気が色褪せていない、という事と、これまでファフナーに乗ってきたパイロットの意志を次の世代がしっかりと引き継いでいた、という事です。
angelaさんの歌に合わせたオープニングアニメの中盤以降、決してフェストゥムから目を逸さない若手パイロット達とゴーバインのヘルメットが硬い決意を物語っているように感じました。

彼らは救われるのか、それとも滅び行くのか・・・
そこは続編に期待・・・という事になったようですね^^
てっきり、連続2クール放送だとばかり思っていましたが、分割作品だったんですね^^;
全てはこれからです^^

1期が放送されてから10年が経過しました。
2期の作画は、1期を遥かに凌ぐ出来栄えで凄まじいの一言です^^
スタッフの中には10年前に見たファフナーが大好きで、XEBECさんに入社された方もいらっしゃるとか・・・この作品はこだわりと愛に溢れているんですね^^

オープニングテーマは「イグジスト」
エンディングテーマは「暗夜航路」
どちらもangelaさんの曲です。ファフナー=angelaさんの図式がすっかり定着したようですね^^
もちろん、どちらもお気に入りの曲です。

1クール13話で一旦幕を引きましたが、続編がどうなるかが楽しみですね^^
2015年の5月24日のスペシャルイベント-痛み-で詳細が発表されるようです。
あと1ヶ月と少し・・・首を長くして待っています♪

投稿 : 2024/11/09
♥ : 22
ネタバレ

生来必殺 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

古里は遠くにありて、Lにゆく

一部から熱狂的な支持があり、名作であるとさえ言われている
蒼穹のファフナーの続編がついに登場。

前作は色々とクセが強く、必ずしも万人向けとは言い難い内容だったのに対し
本作は画も見やすく、テンポもよく、音楽の質も向上しており
より多くの視聴層に受け入れられるような仕上がり具合になっている模様。

戦闘シーンもかなり派手派手になっていて、それがファフナーらしくないと言えばそこまでだが
ファフナーの設定を踏まえて考えたら、納得できないことも無い展開だ。

個人的には戦闘シーンというよりも、後輩と彼等を育成する立場に回った
前作のパイロットたちの絡み合いが面白いと感じた。

大人になった前作のパイロットたちの人間的に成長した姿を確認できるのが
本作の見所であり、ファフナーに不可欠な構成要素である日常シーンの丁寧な描写はやはり格別であると言える。

期待していたファフナー展開よりもヌルイという印象を受けたが
リミッターが解除されていよいよ飛翔していく予兆を感じつつ
後半戦に期待したく思う。



タナからボタもち・・・ 
「あなたは そこにいますか?」
{netabare}
星屑流れる銀河の架け橋で、アルタイル ベガ。。。
待ち人来る?
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 12
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

1期と劇場版視聴必須

1期と劇場版観ていないと、正直わからないので、
視聴必須になると思う。

キャラデザの人、マジェプリ後なので、
SEEDよりからキャラがマジェプリよりになった。

とりあえず1期から劇場版が2年後で、劇場版から4年半後のようだ。
となると、14歳でファフナーに乗ってたら20歳になってる設定だね。

13話の終わり方が「???」だった…
分割2クールにしてもねぇ、わかりにくいよ…

11-12話
{netabare}
島の話で、2万人の移動の件は次週に持ち越しみたいだけど、
得た力の代償は、人間じゃ無くなって行くというのは分かった!

カズキは、ホント地球と同化して神ENDになっちゃうんじゃないの?と…

折り返し地点12話でも特に悲劇という悲劇もなくー
後半たたみかけるように鬱鬱行くのかな…
{/netabare}

10話
{netabare}
カズキとマヤが、ユミコさん(マヤの姉)の異変?に気がついた感じ。

まだ主要キャラが散っていないってことは、最後に一気に逝くのかなぁ…
人類軍のマヤの異母弟がザインに無理矢理乗りそうな感じだったけど、
やらかしてくれるのかなぁ?
{/netabare}

9話
{netabare}
「英雄2人」ってタイトルだったけど、
チーター2人な気が…

2人が戦地に入った瞬間から戦局が一転

ニヒトが魔王に見えたw
ザインの同化の上書きとかチートでしょう。
カズキは最後地球と同化するんじゃ…
{/netabare}

8話
{netabare}
マークザインとマークニヒトの戦地への派遣だけで終わった…
時間かけすぎだろう…
{/netabare}

7話
{netabare}
島のファフナーが覚醒したのとマークザインとマークニヒトの起動が
メインだけど、ミワの母親が…

どんどん暗くなってく
{/netabare}

6話
{netabare}
主要キャラ全滅鬱エンドになりそうな展開だった。

安定のファフナーと言えばそうなるけど…

ちょっとカルト宗教ぽい感じが強いのと、
やはり、人類軍の長老さんが人類の足かせですかーと
{/netabare}

5話
{netabare}
総士の最後のセリフが気になった。
1期とかみたいに次回から鬱鬱化していくのだろうか???

3代目パイロット達とOPの4人が中心にくるのだろうし、
2代目パイロット達の立ち位置がかわいそうな感じ…
{/netabare}

4話
{netabare}
新人パイロット決定回

ファフナーのパイロット決定って、毎回
赤紙みたいな家族側の演出が…

1クールだったら、どうやって終わらせるんだろう?
かなり展開が遅い気がする。
{/netabare}

3話
{netabare}
真矢の声優さんが棒過ぎて…本業声優じゃないのかな?

1期と劇場版観ても、ついて行けなかった…

とりあえず、人類軍の3パイロットは空気読めないっと
キービジュアルに1期からの4人と新人パイロット見習いが
描かれているから、4話以降、この辺が中心にくるのかなーぐらいしか
わからない…

終わってから、2周目で理解できそう。
{/netabare}

1話~2話
{netabare}
1話Aパートは人類軍で、Bパートから、主要キャラの現在紹介って感じだった。

2話は、希望同士の出会いよりも、一騎が、人類軍の3パイロットから、
スーパーエースとして、崇められている所の方が印象に残った。
「真壁因子」って呼んでたけど、3話で分かるのかな?

キャラデが同じなんでアレだけど、レイ・ザ・バレルぽいのが
迎え入れた人類軍の隊長してたよ…名前に「ミツヒロ」って入っていたし
何かありそうな予感。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 8

68.0 7 不死身で続編なアニメランキング7位
バキ 最凶死刑囚編(Webアニメ)

2018年7月1日
★★★★☆ 3.5 (158)
547人が棚に入れました
板垣恵介さんが「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)にて1991年より連載中の人気格闘マンガで、地下闘技場の最年少チャンピオン・範馬刃牙とさまざまな格闘技の達人たちとの戦いを描く。累計発行部数は7,000万部を突破、過去にはOVAやTVアニメが制作されている。現在までにコミックス全123巻+番外編3巻のほか、数多くのスピンオフを展開。新しいテレビシリーズは、2001年にアニメ化された第1部「グラップラー刃牙」の続編である第2部「バキ」の「最凶死刑囚編」から描かれる。地下闘技場の最年少チャンピオンである主人公・範馬刃牙(はんま バキ)と “地上最強の生物”と呼ばれる父・範馬勇次郎(はんま ゆうじろう)との壮絶な死闘を軸に様々な格闘士たちの闘いを描いた大人気格闘漫画シリーズ、その第二部「最凶死刑囚編」のTVアニメは2018年夏に放送となる。監督は平野俊貴さん、シリーズ構成は浦畑達彦さん、キャラクターデザインは鈴木藤雄さん、制作会社はトムス・エンタテインメントが担当。

声優・キャラクター
島﨑信長、菅生隆之、島田敏、小山力也、江口拓也、銀河万丈、子安武人、津田健次郎、茶風林、二又一成、麦人、川原慶久、雨宮天、古谷徹、大塚明夫

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

運動不足が気になりませんか?

見てないようで見てます。

格闘漫画好きなら間違いなく読んだことのある漫画。
「グラップラー刃牙」に続く「バキ」の17年ぶりのアニメ化です。
実は2クールあります。

原作を知らない人はついてこなくていい。
見たいやつだけ見ろ。

と、潔いというか、漢らしい作りです。


いいですね、それでこそバキ。

回想が入ってテンポが悪い?
いやいや、カットや改変が多いほうが叩かれるでしょう。

まあ、格闘シーンだけ見てたほうが爽快感はあります。
わかるんですよ、わかるんだけど……。


バキにオリジナル展開なぞ、エスニック料理に味の素を入れるがごとき思想ッッッ!


……でも実際のところ、原作を知らなくてもどうにでもなると思うんですよね。

内容は極めて単純明快。
やべえ強いやつが来るから倒せ。
キャラも強烈な個性を持つので、嫌でも覚えちゃう。


そうそう、キャラ造形も原作重視でいい感じです。

ただし、ヒロインの梢江を除く。
男性は骨格の自由度が高いからのびのび描けますが、女性はそうもいかない。

前作といい、制作陣も梢江の扱いにはおおいに悩んだんでしょうね。
ゲテモノはさすがに入れられなかったのか。
キスシーンとかありますからね。
きついと思ったんでしょうね。

結局イナゴのつくだ煮レベルに落ち着きました。


そのままで良かった気もする。
つくだ煮ディスってるわけじゃないですよ!


とにかく頭を使わずに見れるアニメです。
見終わったあとは頭じゃなくて筋肉が疲れると思います。

腕立て伏せ一回くらいの効果はあると思うので、運動不足が気になる方もぜひどうぞ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 36
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

作業用BGMとしてはトップクラス

※放送開始時点での初稿

原作ちょっと既読


私は常々物語性を重視する、とかなんとかとほざいていたりする者であります。
一方で底抜けにアホなのも大好物だったりします。
古くは、魁!!男塾あたりに起源があるかもしれません。

バキはある意味で「アホ」(超褒め言葉)の代表格といえる作品。
男いや漢が震える物語。

誤解を恐れずに言えば、この作品の鑑賞方法はこれだけ

 「人智を超えた強さをあの手この手尽くしてどのように表現されているか?を嗜む」

以上でございます。

どれだけ強いか?シンプルにこれだけのためにどれほど語彙力豊富なんかいなと感心してしまうのです。なにせ公式サイトからして「肉宴(バトル)開幕」ですから。
マンガの魅力はそのままにアニメならではの肉体の動きをぜひ堪能してみましょう。



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完走後追記


当初の想定通り、肉体の宴を堪能する一方、ストーリーはほぼ流し見してたのでよく覚えてません。
全キャラ押しなべてあくが強いです。雨宮天さん演じるヒロインでさえ例外ではなく。
男子たるもの後期OPは必見。曲の最中延々とパンツ一丁筋肉男が一人スパーリングをやってる映像。

全26話通してあの手この手尽くして最強とは何ぞや?を私たちに説いてくるのですが、冷静に考えると意味不明。そこを説得力ある前提で話が進んでいくところが愉快なんですよね。これ、小学生の時分だったら“民明書房刊”に踊らされたあの頃のように本気で信じたかもしれませんが、哀しいかな、もう私たちは大人なんです、ってことを逆説的に教えてくれる教師のような作品でした。

挙句の果てには、{netabare}毒に侵されて瀕死状態のバキに、「闘うことが治癒に繋がる」と中国人。それに「ありがとう。闘えるやつだと認めてくれて」と応えるバキ。{/netabare}最高です。

ただし、日本の国防的には「ダメだろそりゃ!」とありえない描写があったのですが本作に限っては不問にしときます。

これは脳内をからっぽにしての鑑賞を推奨しますね。
いかついおっさん達の中の人に、これまた重厚なおっさん声優陣を揃えてまして耳に心地いいですよ。

{netabare}俺たたENDはご愛嬌。{/netabare}また会うその日まで(^_^)v



視聴時期:2018年7月~12月 リアタイ

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2018.08.06 初稿
2018.12.25 完走後追記
2020.09.14 修正
2021.07.20 修正

投稿 : 2024/11/09
♥ : 33
ネタバレ

四畳半愛好家 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

本気で「敗北を知りたい」のなら…

範馬刃牙(バキ)じゃなくて、最強生物、範馬勇次郎に戦いを挑んだらいいのでは?

という純粋な疑問が浮かんできちゃいます。敗北なんて、一瞬で教えてくれるはずですが…(確信)。

てか「敗北を知りたい」とか言ってみたいわぁ…。
こちとら敗北だらけの人生だわ!(卑屈)
(でも「敗北を知りたい」って言葉は、かなりの名言だと思います。使用の汎用性が良い感じです。)

原作『バキシリーズ』は、とにもかくにも『格闘』な漫画であり、内容には格闘うんちく(大嘘)が盛り沢山のツッコミどころ満載作品。
ツッコミどころも熱さで吹っ飛ばすような、かなり特徴的な作品ですが、本作は、言わば『バキシリーズ』のアニメ3期目となります。

「幼年期編」「地下闘技場編」「最大トーナメント編」をチェックするには、過去作を観ることになりますが、この1期2期の放送は2001年…。
作画も演出も苦しいので、なかなかアニメでの予習が難しい作品です。
(個人的には死刑囚編より、過去作をこのクオリティーでリメイクしてほしかった…。)

まあ、ノリで観れる作品なので、本作からでも、楽しめると思いますが…キャラを知っているに越したことはないので、気に入ったなら、原作か過去アニメをチェックしてみても良いと思います。
好みは大きく分かれそうですが、熱いファンが多いのも納得の「一見の価値あり」な作品だと思いますので。

して「死刑囚編」の感想ですが、やはり尻すぼみ感は拭えませんでした。
大きな期待感を抱かせる派手な登場シーンから、段々と評価を落としていく死刑囚たち…。
結局「ずる賢いだけで、最大トーナメントの上位者の方が強いやん…」って思ってしまいますね。{netabare}

 漢気は魅力的であるものの、強いとは言い切れない花山薫に負けるスペック、烈海王に地力の差をまざまざと見せつけられたドリアン、愚地克巳相手に気絶を繰り返すロイド、まさかのガイア相手に手も足も出ずに負けを認めてしまうシコルスキー、バキや渋川に善戦する癖、まさかの本部以蔵に完敗する柳龍光…。(本部以蔵は力士に不覚をとったものの、実際はかなりの実力者だったわけですが…。)

 スペックとドリアンの戦いぶりは、名対決と言える盛り上がりがあったので良いですが、以降は盛り下がる一方な感じです…。原作からそうなので、アニメのせいではありませんが。

 あと、印象的だったのが、「性」や「愛」の描写。これは、1期2期にはなかったものです。
 ヒロインの梢ちゃんは可愛いのか、不細工なのか…これまた意見の分かれるところでしょう…。
{/netabare}

ともかく、私はツッコミどころ込みで、この「バキシリーズ」が大好きです。
欲を言えば、最大トーナメント編をリメイクしてほしいですが、続編も期待しております。

絵柄で避けている人も、1話見てみると良いと思います。
意外と慣れるもんです。(序盤に酷い作画のバトルシーンが目につきますが、序盤以降の作画は良好です。)

ちなみに私は愚地克巳が一番好きです!実力者なのに可哀想な役回りが多いところも好きです!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 10
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